世界で一番すばらしい俺(工藤吉生)

21-09-04 世界で一番

歌人の方から頂いた歌集。

「2018年短歌研究新人賞受賞の第一歌集。 校舎から飛び降り、車にはねられながらも、生きながらえる。

「おかしないい方になるが、高度な無力感が表現されている。」──穂村弘

「人間性が色濃く表れた作品です。黒ずみにちょっとかけてみましょうよ。」 ──加藤治郎

(短歌研究新人賞選考座談会より)」(Amazonより)

「校舎から飛び降り、車にはねられながら」っていきなり情報が過激。

その経験?体験?は短歌に反映されています。

とぶために四階に来てはつなつの明るいベランダに靴を脱ぐ

「とぶ」と「はつなつ」が平仮名なのでやわらかい印象を受けますが、状況はただ事ではありません。明るいベランダと暗い気持ちの対比感じる。


自転車で青信号を渡ったら車に当たり飛んだよマジで

マジで?他の歌に3メートルくらい飛んだと詠ったものがあります。軽症で済んだのでしょうか、不幸中の奇跡。3メートルの間の時間はゆっくり感じたのでしょうか。

他にも

近づけば夜のマンホールさざめいていつかは海になりたい汚泥

重役が何人か来てその中の不吉において抜きんでた顔

朝起きた途端に夢はくじかれて強制的な現実のなか

ちょっと斜めから世間や人生を見た感じの短歌が多い印象。工藤さんは1979年生まれ。私より8歳年下。現在42歳かな。就職氷河期世代ですね。

自分と他の人が違い世界のように感じたり、世間に対して鬱屈した気持ちを持ったり、ままならない人生にもがいたり、こんな気持ちの時もあると共感しながら読みました。

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